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649bpの欠失と、エクソン10にRHD特異領域を有している12、14、15、18)ことを利用して、図3に示すようなストラテジーを立て、PCRを実施した。PCR産物の電気泳動では、図4に示すようなバンドが認められた。1075bpのバンドは、RHCE遺伝子由来であり、426bpと198bpのバンドはいずれもRHD遺伝子由来であった。
以上の方法を用いて、RhD陽性200例、RhD陰性130例について、RhD遺伝子型判定を行った。その結果、RhD陽性例すべてに、1075bp、426bp、198bpの3本のバンドを認めた。一方、RhD陰性者では、130例中36例(27.7%)に3本のバンドすべてを認め、2例に(1.5%)に1075bp、198bpの2本のバンドのみを認めた。そして、92例(70.8%)で、1075bpのバンドのみが検出された。以上の成績より、RhD陰性例は3グループ、すなわち、( ヒRHD遣伝子を持っていないもの、(◆ヒRHD遺伝子を持っているもの、(?ヒRHD遺伝子を部分的に持っているもの、に分類可能と考えられた。図5には、これら3グループの電気泳動像を示した。なお、グループ(◆砲紡阿垢?hD陰性例の13例において、RHDcDNAの塩基配列を検討したが、RhD陽性例と比し差異は認められなかった。
RHD遺伝子を有するRhD陰性例について、さらに詳

 

 

 

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